近弁連人権大会

これは兵庫県弁護士会のイメージキャラクターのヒマリオンである。2001年には誕生しているというから、実はゆるキャラブームに先駆けて生まれている立派なキャラクターである。

以前、同会の中村真先生が詳しくヒマリオンをご紹介されており、いつもブログを拝見している当職としては同先生にも一度お目に掛かりたかったのであるが、大会の設営でお忙しかったのか姿を見かけることができずとても残念であった。

ということで、近弁連人権大会に出席してきた。2014年にも参加したことはあるので、それから6年ぶりということになる。

オフィシャルな報告としてはそのうち道弁連の会報に寄稿したものが出されると思うが、弁連大会の開催方法としてはコロナの影響で例年と大きく異なっていた点もあるので、多少雑感を記しておくことにしたい。

まず、今回の大会で開催された2つのシンポジウムではZoomでのウェブ配信が行われた。近弁連に属する会の弁護士であるかどうかにかかわらず、大会の会場に行かなくても視聴できた。この試みは大変良かったと思う。

次に、大会に付随する懇親会的なものが一切なかった。一般的なスケジュールであれば、前日に日弁連執行部や招待された各弁連の理事が参加する前夜懇親会があり、大会終了後に全体の懇親会があるが、今回は一切開催されなかった。いずれも妥当な判断と思う。なお、感染防止の要請を通り越して、開催地の会が接待の方法を色々考えるのは負担が重いのでそのようなイベントももうやらなくて良いのではないか、といった議論も今後はあり得るのかもしれない。

更に、今回は、日弁連執行部の大部分は出席を見合わせていた。もちろんこれは仕方がないことである。ただ、近年の各地の弁連大会では、若手弁護士カンファレンスが開催されたり、日弁連との意見交換会がなされているが、そういったものも今回はなかった。意見交換の機会を設けることができなかったという点では極めて残念なことであったと思う。

以上、いつもと違い過ぎたので、特に開催地の兵庫県の先生方は大変な苦労をされたのではないかと思った。

この種の大会でのウェブ配信の併用は一般的になるという変化は各地で出てくるのであろう。そして、今年度は各地の弁連大会が次々と中止に追い込まれているし、また開催できても今回のように最低限の内容であるため、各地の会員と日弁連執行部が意見を交わす機会が本当に少なくなってしまった。形式的な機会と言われればそれまでではあるものの、各地で何を考えているのかだとか、若い人たちが何を考えているのか、といった雰囲気はいつもに増して総本山に伝わりづらくなっているわけで、それはそれで色々と懸念を感じるところではあるように思っている。

 

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