四万十川は、洪水になると沈んでしまう沈下橋という橋がいくつも架かっていることで知られていますが、どうにも天気が悪い時期に行ったため、実際に沈下橋が濁流に飲み込まれて沈んでいる姿を見せつけられながら、四万十川の下流域までやってきました。
高知県の西側の端に近いところに四万十市は位置しています。
高知の空港からの距離が結構あるので、全国的に見ても、東京から行くのが大変な裁判所支部所在地の一つに数えられるのではないかと思います。
さて、裁判所の中村支部は、四万十市の市街地にあり、裁判所の裏が城跡になっています。
裁判所の前の水路には四万十川の伏流水が流れ、せせらぎが聞こえてきて大変美しい雰囲気の裁判所です。
また、裁判所の隣には検察庁があるんですが、その裏にはこの地の出身であった幸徳秋水の墓があります。でっち上げられた事件で死刑になった人がいつも後ろから見ていると思うと、凄まじい緊張感がありますね。
裁判所の裏の山の上には天守が建築されていて、郷土資料館になっているようです。
ところで、帰ってきてから、「中村方式」(集まった者から順次始める宴会の方式)と呼ばれるものが存在するということを知ったのですが、残念ながら現地で検証することができませんでした。改めてそのような機会があることを期待したいと思います。