大阪弁護士会館に行きましたので、隣にある大阪高等裁判所・大阪地方裁判所の建物を見に行きました。報道などではしばしば目にする建物ですが、なかなか巨大な庁舎です。
さて、大阪高裁・地裁は大阪城跡からは少々離れています。そこで、元々何があった場所なのか探ってみるのですが、割と簡単にその手がかりを見つけることができます。佐賀藩の蔵屋敷跡でした。裁判所や弁護士会館のある一帯は、かつては蔵屋敷が建ち並ぶ商業の中心地でした。
大阪控訴院(国立国会図書館ウェブサイトより)
大阪控訴院の時代から、裁判所は変わらず西天満に所在していますので、大阪城からは離れていた場所に立地し続けていることになります。江戸時代にも大阪城代は置かれていましたから、城の権威が弱いということではないと思うのですが、それよりも商業地の中心に裁判所を設置したというところが、実用性を重視する大阪の気風の現れということなんだろうか、などと考えてみたりした次第です。