司法制度

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やればできる!必ずできる?

潜伏の時代 時は世紀末のころ、私がJ地下(いわゆる法学部の建物の地下のことです)にてくすぶっていたころの話ですが、当時、少なからず滞留していた司法試験を目指す受験生たちはゾンビの如く化して日々熱心に勉強していました。 私もそれを目の当たり...
弁護士業務

リーガルサービスの経済学(5)弁護士に今日を生きる資格はない

はじめに 前稿(リーガルサービスの経済学(4)広告規制の可能性)では、広告規制について実効性を伴う必要があると共に、特に誤認による弊害が大きいと思われる専門の表示の規制に関し認証制度の導入も一つの方法であること、他方で研修や試験による品質向...
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リーガルサービスの経済学(4)広告規制の可能性

問題が噴出する業界 前稿(リーガルサービスの経済学(3)モラルハザードなどの諸問題)では、契約締結前に生ずる逆選択の問題に加え、契約締結後に生ずるモラルハザードなどの問題に対しても回避する決定的な手段はない、ということを述べました。 とこ...
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リーガルサービスの経済学(3)モラルハザードなどの諸問題

はじめに 前稿(リーガルサービスの経済学(2)逆選択への処方箋)では、逆選択の発生に対してこれを回避する方法はいくらかあるものの、決定的な手段はないということを述べました。 さて、情報の非対称性から生ずる問題のうち、逆選択は契約を締結する...
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リーガルサービスの経済学(2)逆選択への処方箋

逆選択への対処 前稿(リーガルサービスの経済学(1)市場はもう死んでいる)では、リーガルサービスの市場には情報の非対称性が存在し、それ故に逆選択が発生して悪い弁護士ばかりが生き残る、ということを述べました。 もちろん、前提事実の設定がおか...
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リーガルサービスの経済学(1)市場はもう死んでいる

拙稿「新時代の弁護士マーケティング論」は、予想以上の反響があり正直驚きました。今の弁護士業界の抱える深刻な問題点を共有して頂けた方も多かったと思います。 ところで、拙稿においては、弁護士の料金や専門性の問題について、いささか品のない表現と...
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新時代の弁護士マーケティング論

はじめに 最近、弁護士業界も預り金を横領するなどの不祥事が多発しているのですが、これに対してある日弁連の偉い人が「エリート意識を捨てるべし。ハッピーリタイアできるよう若いうちから老後資金をためておけ。」との発言をされたとの報道があったよう...
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実務修習の心得

私が司法修習をしていた際の民事弁護教官が、実務修習に我々を送り出す前にユニークなアドバイスをしてくれたことを記憶しています。 それはどのようなものかというと、 どんな質問でも良いから毎日1つ質問をしよう! こんなチャンスは2度とない。 と...
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城跡と裁判所 総論

今の東京高裁・地裁の場所にあった大審院 (国立国会図書館ウェブサイトより) 弁護士の仕事をしていると、事件によっては各地の裁判所で手続を行う必要が生じることがあり、その場合、裁判所の管轄などを調べなければなりません。そこで、弁護士業務便覧...
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高裁支部の適正配置

日本国内には8つの高等裁判所(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・高松・広島・福岡)があり、左の色分けのとおりの地理的な管轄を有しています。 但し、高裁には支部を設置しているところがあり(仙台高裁秋田支部・名古屋高裁金沢支部・広島高裁岡山支部...
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